◆ SF6ガス漏れの早期発見と高度保全対策を・・・

微少なガス漏れは 設備劣化のはじまり、重大事故の要因 !!

昨年8月、日本電気協同研究会が「ガス絶縁開閉装置の保全高度化」を目指した調査研究の結果が
報告、発表された。報告によれば経年劣化に伴う事象のはじまりの多くは「ガス漏れ事象」である。
ガス漏れの部位は 絶縁スペーサー、フランジ、ブッシング、ガス配管接続部、タンク溶接部、各種
パッキングやO-リング等シール部材である。いずれも経年劣化が進行し易い部位であることが分る。

 

1.許容できるガス漏れの程度は ・・・・

GIS、GCBやガス変圧器などには 通常接点付の圧力ゲージが装備されていますが ガス圧が低下して接点が作動するような状況は ガス漏れも重大事故で、機器の性能不全、酸欠の危険や環境への影響が甚大なレベルです。

ガス漏れは30ppmVを超えると急速に進行・拡大、増加する事象傾向が多いと言われており、
従って 検知・計測レベルは30 ppmV以下の漏れ量をppmV単位で計測することが必要です。

定期的な計測データを時系列に整理し、漏れ量が微増する場合は 30ppmVに到達する以前に
ガス漏れ対策としての対応・修理が必要です。

因みに 接点付の圧力ゲージは 30 ppmV程度のガス漏れには 全く感応しませんので ガス漏れの早期発見には役立ちません。注意が必要です。

 

2.どうすれば 微少なガス漏れ発見をできるか ?

2.1 屋外現場での検知・計測は
1)定期点検時に蓄積法で ガス漏れを計測し、漏れの事実を検知できたら・・・
2)漏れ部位を順次、探査し、特定する。
3)漏れ箇所は 計測装置の検出濃度表示が多い部分が漏れ部位、或はその近隣です。
2.2 屋内現場での検知・計測は
1)部屋へ入る時から 稼動させた測定装置を持って部屋へ入る。
  計測装置は 常に 床面に近く(10cm位)に維持し、部屋内を移動・計測する。
2)計測装置に ガス濃度が表示されたら、ガス漏れの事実が想定される。
3)以降は 2.1項 1)と2)を実施する。

 

3.ガス漏れ検知・計測に具備すべき機能と性能は・・・

  • ppmv単位の計測・表示ができること。 ガス濃度の検出・表示すること。
  • 反応・応答性能が早いこと。 1秒程度。
  • SF6ガス以外に感応しないこと。 “SF6ガス”だけを検知・計測すること。